イクロウェーブである。 SARTのアンテナは送受信共に「水平面無指向性」のもので、SARTから見て全方向(360度)から近づく総てのレーダーに対して応答できる。一方レーダー装置では、アンテナは「方位」標定の精度を上げるために水平面の指向性は鋭く、船舶用で2度程度のものが多い。 以下図3−2のブロックダイヤグラムと図3−3のタイムチャートでSARTの応答原理の概要を、図3−4でSARTの応答波とこの電波を受信したレーダーの指示器のブラウン管上に表示される「SART符号」の関係の概要を説明する。 図3−2:SARTの応答に関するブロックダイヤグラム
図3−2および図3−3で「送受信アンテナ」と「受信器」でレーダーパルス波bを受信したSARTは、以降の回路を自動的に駆動する時間の基準となるトリガー信号cを発生する。このトリガー信号により、「応答時間信号発生器」で100μsの応答時間信号dを作り、「送信器」と「周波数掃引信号発生器」に伝送する。後者では、SARTの応答波を9GHz帯の総てのレーダーの周波数を複数回掃引するために送信器内のバラクターダイオードに印加する信号が作られ「送信器」により図3−3に示すSARTの応答波eが作られ、「送受信アンテナ」から全方向の空間に発射される。
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